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2019 年度 実績報告書

化石・現生微生物の局所分析と変質実験から探る先カンブリア時代微化石分類の新指標

研究課題

研究課題/領域番号 15J40157
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

伊規須 素子  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究プログラム), 特別研究員(RPD)

研究期間 (年度) 2016-04-22 – 2020-03-31
キーワード顕微赤外分光法 / 先カンブリア時代 / 微化石
研究実績の概要

今年度は,(1)前年度までに投稿した論文1報に関して,改訂を終え再投稿すること,(2)約5.8億年前の微化石(アクリターク)の顕微赤外分光分析を前年度に引き続き行い,結果を論文としてまとめることを主な目標とした。
投稿論文については,筆頭著者として改訂中であったカナダ・Fifteenmile Groupから産出された約8億年前の黒色チャートの顕微赤外分光マッピング分析の原稿を再投稿し,受理された。
つぎに,南中国三峡地域から産出した約5.8億年前のアクリタークについて,SPring-8の顕微赤外分光計を用いマッピング分析を行った。光学顕微鏡観察により,外膜に突起構造を有するか否かに基づきアクリタークをAcanthomorphとその他の2つに大別した。市販の顕微赤外分光面分析の結果,突起構造の有無に関わらず,外膜はいずれも芳香族C-H結合を含むことが前年度までに明らかになっていたため,SPring-8の顕微赤外分光計でAcanthomorphの突起構造も芳香族C-H結合を含むか否か判別することを目標とした。しかしながら,顕微赤外顕微鏡下での光学観察像が想定していたより暗く,試料の測定位置を特定するのに時間を要したこと,マッピング測定中に試料ステージが移動する際に試料が動くことといった問題が生じた。テープで試料を仮止めする,あるいは試料を光学結晶にマウントした後に試料ステージに載せる等の対策を行ったが,十分には改善しなかった。この問題については,次年度SPring-8利用申請を行い,装置の動作条件を含め測定条件を再検討し,再測定を行う予定である。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Fourier transform infrared microspectroscopic characterization of Neoproterozoic organic microfossils from the Fifteenmile Group in Yukon, Canada2019

    • 著者名/発表者名
      M. Igisu, T. Komiya, S.M. Awramik, Y. Ikemoto, Y. Geng, H. Uehara, K. Takai
    • 雑誌名

      Island Arc

      巻: 28 ページ: e12310

    • DOI

      DOI: 10.1111/iar.12310

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 顕微赤外分光法で地球の初期微生物化石に生体分子の痕跡を探す2020

    • 著者名/発表者名
      伊規須素子
    • 学会等名
      第33回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウム
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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