研究実績の概要 |
本研究の目標は,属性ベース認証・属性ベース署名などの暗号学的要素技術に対し,対話型証明システムを設計するアプローチで原理を解明し効率を追究することである.第2年度であるH28年度は下記の研究実績を得た. 原理・効率解明の研究課題"Σプロトコルの秘密分散法による拡張に基づく方式"については,"対角線上証拠識別不可能な証明システム"の着想を得,下記4件の予稿論文に示した.a)"知識の証明のバンドリングとそのデジタル署名への応用", ISEC研究会(9月); b)"効率が良く追跡可能な属性ベース署名", SCIS2017(1月); c)"結託耐性を備えたアイデンティティ識別不可能な属性認証方式", 火の国情報シンポジウム2017(3月); d)"対角線上証拠識別不可能な証明システム", ISEC研究会(3月). 応用面の研究課題"評判システムの設計"については,インド統計研究所の研究者と共同で設計を進め,下記2件に示した.a)"Expressive Rating Scheme by Signatures with Predications on Ratees", NSS2016(9月); b)"被評定者の叙述を伴うデジタル署名による表現豊かな評定スキーム", CSS2016(10月). 関連成果"鍵の複製を困難にする属性ベース暗号",また,"グループ横断秘密分散法"をジャーナル論文1件ずつに示した.a)"A Hybrid Encryption Scheme with Key-cloning Protection: User / Terminal Double Authentication via Attributes and Fingerprints", J. Internet Serv. Inf. Secur.(5月); b)"Cross-group secret sharing scheme for secure usage of cloud storage over different providers and regions", J. Supercomputing, Springer(3月).
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