海上コンテナ輸送では,気象や貨物量の急激な変化など様々な要因を考慮し,使用する船や中継港などは輸送中に動的に決定される.本研究では,このような動的な物流計画を対象とし,コンテナ取扱の妥当性を自動的に判定する監視システムを開発した.本システムは,プロセス代数の一種である多重Ambient Calculus(MAC)で物流計画全体をモデル化し,RFID機器を用いて捉えたコンテナの挙動とモデルを比較することで,コンテナ取扱の妥当性を判定するものである. さらに本研究では,MACにより表現されるモデルが,動的に変化する物流システムの所期の性質を満たすことを自動的に確認するモデル検査システムを開発した.
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