本研究は,小型風力発電機の最大出力制御における高効率化を目的として,風速予測値を用いた制御手法の提案とその有用性の検討を行った.良好な制御性能を得るためには風速・風向の予測精度を向上させる必要があり,統計的手法に基づく種々の風速・風向予測モデル(複素ニューラルネットワーク,サポートベクターマシン,1次元畳み込みニューラルネットワーク)を提案し,予測精度の向上を図った.また,チョッパ回路を用いた最大出力制御システムのシミュレーションモデルを構築し,風速予測値に基づく高効率化の検討を行ったが,風速予測値の依存度が高く,さらなる予測精度の向上が必要であることが明らかとなった.
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