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2015 年度 実施状況報告書

PRAMの書き込み時間削減に適した符号

研究課題

研究課題/領域番号 15K00069
研究機関千葉大学

研究代表者

難波 一輝  千葉大学, 融合科学研究科(研究院), 准教授 (60359594)

研究分担者 加藤 健太郎  鶴岡工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (10569859)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード回路とシステム / メモリシステム
研究実績の概要

NAND 型フラッシュメモリに代わる次世代の不揮発性メモリシステムとして国内外の多くの研究者や技術者から期待を集めている PRAM (相変化メモリ)について,その平均書き込み時間削減を目的とした研究を行っている。27年度は WTS符号という新規の符号を提案し,従来の WOM を用いた手法より高速な平均書き込み時間を達成した。PRAM はセット操作とリセット操作(つまり 0 を書き込む操作と 1 を書き込む操作)に要する書き込み時間が大きく違うことが分かっている.提案手法はこの性質をうまく利用し,書き込み時間が大きくなるような値の変化をなるべく避けるように符号化した値をメモリに書き込んでいる。また,提案手法が Flip-N-Write など,他の関連手法と比較しても速度の面で良好な結果を与えることを示している。また,符号化器・復号器のハードウェア実装でも実用に耐えられる良好な結果を得ることができた。これらの結果はシミュレーション実験によって裏付けられている。さらに,これらの成果は現在論文誌に投稿中である。また,試作実験も着実に進んでいる。既に1回試作を行い,特に遅延測定実験においては必要な実験データを得るために良好な組み込み較正法が必要なことが明らかにしている。この問題についても良好な較正法を新たに提案することにより解決している。この較正法はバイアス電圧による可変遅延素子を用いるという特徴を有している。その成果は論文掲載済みであり,PCT出願中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実績の概要において示したように,研究はほぼ申請書において示したタイムスケジュール通りに進展している。

今後の研究の推進方策

研究進捗状況が順調であることから,引き続き申請書に示した研究計画を変更無く推進する予定である。

次年度使用額が生じた理由

27年度末に計画していた加藤氏の出張時期が28年度に変更になったため。

次年度使用額の使用計画

27年度末に計画していた出張を同内容で28年度に実施予定である。研究計画全体に大幅な変更は生じない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] A Calibration Technique for DVMC with Delay Time Controllable Inverter2016

    • 著者名/発表者名
      Ri Cui and Kazuteru Namba
    • 雑誌名

      IPSJ Trans. Syst. LSI Des. Method

      巻: 9 ページ: 30-36

    • DOI

      10.2197/ipsjtsldm.9.30

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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