研究課題
本研究は目的と重要度の異なる多数のタスク群からなるリアルタイム組込みシステムにおいて,従来のスケジューリング理論では理想化されていた動的要因である「タスクの実行時間の変動」,「タスクの非同期的起動・終了」,および「スケジューリングオーバヘッド」の3つを導入したリアルタイムスケジューリングの定式化,スケジューラビリティ解析,および実用化方式を提案・評価することを目的としている.これにより今後の複雑化・多様化する組込みアプリケーションタスク群の様々な異なるリアルタイム性要求に対し,最適なタスクスケジューリングアルゴリズムの選択が可能となる.最終年度の29年度は主に全体計画のうちの「(8)提案アルゴリズムと既存アルゴリズムの性能比較評価」を進めた.多数の周期タスクおよび非周期タスクを含むタスクセットに対して,前年度までに提案した各種スケジューリングアルゴリズムのシミュレーション評価を行い,既存のアルゴリズムと比較してタスク実行の平均応答時間とジッタが改善できることを定量的に示した.提案方式と得られた結果についてまとめ,国際会議おいて発表を行い,さらに国際ジャーナルにおいて論文が掲載された.さらに,本研究にいて提案したスケジューリングの応用研究として,自動運転アプリケーション開発環境への適用,個々の組込みアプリケーションに適応する組込みオペレーティングシステムへの適用,パズルゲームアプリケーションへの適用,および消費電力削減を目的としたスケジューリングアルゴリズムへの適用に関する研究を行い,それぞれ国際会議,国内会議にて発表を行った.
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 4件、 招待講演 1件)
Proceedings of the 21st Workshop on Synthesis And System Integration of Mixed Information technologies
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Journal of Information and Telecommunication
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情報処理学会第80回全国大会講演論文集
巻: - ページ: 1-2
Proceedings of 8th International Conference on Information and Communication Technology for Embedded Systems
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Proceedings of 17th International Conference on Embedded Computer Systems: Architectures, Modeling and Simulation
巻: - ページ: 227-232
ゲーム・プログラミングワークショップ2017論文集
巻: 2017 ページ: 111-118