超高速かつ低消費電力のディジタル回路を実現可能である、超伝導単一磁束量子回路のレイアウト設計手法に関する研究を行った。(1) パルス到着タイミングの精密な調整のための、配線長マッチングを行うチャネル配線手法を提案した。(2) 論理設計と遅延最小化を分離した新しい回路設計フローを提案した。論理設計の段階では、回路トポロジとともに各ゲートでのパルス到着順と目標動作周波数を記述する。レイアウト設計では、動作周波数を制約条件とし、回路遅延を最小化する配置配線を行う。(3) (2) のフローに対応した回路設計ツールの使用手順を提案し、関連ツールを開発した。
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