本研究課題では,アクターモデルを基盤とした自己反映的システムのための仕様記述および実行時検証のための仕組を提供することを目的とする.そのためのアプローチとして,広域自己反映計算(GWR)のための新しい手法を提案した.それにもとづき,プログラミング言語Erlangによる広域自己反映計算機構を実装し,並行文脈指向プログラミングシステムへの応用を通してその有効性を確認した.また,アクターモデルのための形式検証フレームワークおよびAkkaのための実行時検証ライブラリを開発した.特に後者については分散型Webアプリケーションおよびデスクトップアプリケーションを対象にその有用性を示すことができた.
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