研究課題
本研究の目的は,組み込みシステムやレガシーシステムのような実装コードの変更が困難であるソフトウェアに対して,その可変性(変更容易性)を向上させる技術を確立することである.具体的には,環境の変化に応じてシステム構成を自発的に変化させる自己適応ソフトウェア(self-adaptive software)の適応メカニズムを拡張利用することで,既存コードと追加コードを効果的に共存させ,適応メカニズムにより適切に制御を切り替えることで,コードの書き換えではなく,追加と切り替えによる変更を実現する.平成29年度は各実施計画に従って以下を実施した.・テーマ1.ゴールモデルに基づいた機能拡張手法の確立:平成29年度は,前年度までの成果に基づき,テーマ2で実装する機能拡張エンジンのAPIを設計した.・テーマ2.自己適応メカニズムに基づいた機能拡張エンジンの構築:変更を実装するための機能拡張エンジンを実装した.同エンジンは,研究代表者が構築した自己適応システムプログラミングフレームワークを基盤としている.・テーマ3.既存ソフトウェア拡張実験:清掃ロボットを対象とした組み込みシステムでの機能拡張実験を実施した.同実証実験により,提案手法の有効性と今後の研究の方向性について確認することが出来た.これらの研究成果をまとめた論文が,国際会議The 42nd IEEE International Conference on Computers, Software & Applications (COMPSAC2018) にFull paper論文として採録された(採録率24%).
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コンピュータ ソフトウェア
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http://www-ise4.ist.osaka-u.ac.jp/~h-nakagawa/publications/index-j.html