サイバー攻撃やインシデント対応の種類によって、セキュリティログに対する検索要求は大幅に異なり、特定の静的な論理空間では検索パターンを吸収しきれない。そこで時間軸に基づく分散環境の構築が妥当だと結論づけ、その設計思想に合うシステムを実際にSOCに設計/導入し検証を重ねた。時間軸の制約を持った分散環境では、他の属性(例えはIPアドレス)のみによる検索を行うと全件調査となり効率が極端に下がるが、サイバー攻撃の種類によって要求は異なるものの、時間制約を課した検索は多くの場合問題にならず、幅広いケースで利用でき実際の運用環境においても有用である事が示された。
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