研究課題/領域番号 |
15K00119
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
大野 浩之 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 教授 (90213818)
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研究分担者 |
北口 善明 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 助教 (30537642)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | インターネット / ネットワーク構成・運用・管理・評価技術 / IoT / 情報セキュリティ |
研究実績の概要 |
本年度は当初からの計画に従い、Raspberry Gate の構成方法を確定するために Raspberry Piを追加導入した。台数は当初予定の8台から4台に押さえ、多種多様なIoTデバイスを評価用として用意するために部品類を購入して実際に製作した。 Raspberry Gate の運用を始めているが、Raspberry Guardian については引き続き、申請者が選んだボランティアに状況を説明した上で運用を担当してもらう状況が続いており、誰もが利用できる本格運用状況にはなっていない。本格運用は最終年度に持ち越しとなった。 研究成果は、電子情報通信学会主催の国際シンポジウム IA2016(台湾台北で開催)で発表し、その際の各国からの参加者の反応からも、研究成果の少なくとも一部は中国、台湾、シンガポールなど東アジア各国の研究者に大いに訴求することを確認した。しかし、これとは別に日本語で執筆した、ここまでの成果をまとめた研究論文(査読あり)は、Raspberry Guardian の運用体制などに未成熟な部分があることを理由に最終的には掲載には至らなかった。このため、平成29年度に再投稿することとなり、準備をすすめている。 これらのことから、平成28年度の進捗は「当初の予定よりやや遅れている」と判断したが、停滞あるいは困窮しているわけではないので、最終年度には当初の予定どおりの最終成果が得られると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究実績の概要に記したように、研究そのものは進んでいるが、日本語で執筆した査読あり論文が掲載には至らなかったこと、Raspberry Guardian の本格運用が平成29年度に持ち越されたことなどから、残念ながら「やや遅れている」と判断した。しかし、しなければならないことは明らかになっているため、最終的には期待通りの成果を出せると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
基本は、当初の予定通りである。すなわち、平成29年度は、これまでの遅れを取り戻し、Raspberry Gate / Raspberry Guardian の本格運用を開始し、成果を確認しつつ、普及啓発に注力する。海外での発表も極力行ない、成果が国内に留まらないようにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年3月に予定していた研究発表が研究者の日程の都合で困難となり、平成29年度に延期になったため、当該出張のための予算を執行しなかった。また、一部の消耗品(部品類)の購入の調達開始が3月に入ってしまい、実際の調達が平成29年度に入ってからになった。次年度使用額が「0」より大きくなったのは以上の理由による。
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次年度使用額の使用計画 |
理由にあげた2点のうち、平成29年3月予定していた研究発表は、最新の内容に更新した上で、平成29年度前半(6月か8月を予定)に行なう。2泊3日分の国内旅費を執行する。もう1点の消耗品調達は平成29年5月にすでに実施した。
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