少子高齢化社会への移行に伴い見守りシステムの必要性が高まっている。本研究では、プライバシーを考慮できる見守りシステムを検討した。特徴は、①長期間に渡って蓄積したGPSデータからユーザの生活圏を自動推定し、②生活圏を量子化(GeoHex)表現することでプライバシ制御を可能とし、③見守る量子化レベルをユーザの行動に基づいて適応的に変更できる点にある。生活圏の推定アルゴリズムはF値0.85程度の性能を得た。また、見守る側と見守られる側での量子化レベルの好みの実験を行い、見守られる側ではユーザ依存性が大きいことを明らかにした。
|