インターネットの普及やIoTによる情報量の増加に伴い、トラヒックエンジニアリングの重要性は高まっている。その本質は、1)個々のトラヒックの要求品質を満たしつつ、2) ネットワーク資源を有効に活用する、ことであるが、収容トラヒック量の減少時には、2') トラヒックを集約して低利用ネットワーク資源を遮断、することで省電力化を図る。 本研究課題では、トラヒック発生ノード群の空間的なダイナミクス、および、発生時点や送信量の時間的なダイナミクスを考慮し、余剰資源を遮断する省電力TE、もしくは、転送品質の充足を優先する輻輳緩和TEを行う統括的な手法を提案し、その実現技術を評価した。
|