研究課題/領域番号 |
15K00155
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
松原 雅文 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (70363728)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 情報検索 / 携帯端末 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,基本的に少数のキーしか装備していない携帯電話などの小型端末において,検索キーワードの入力処理も含め,全体として高速なWeb検索を可能とすることである.本提案手法においては,少数のキーのみを用いて,少ない打鍵数で検索キーワードの入力処理が完了し,かつ,使用者による変換作業も不要である.よって,あまり画面を注視する必要がないことから,本提案手法は,様々な場面,状況での利用が想定される小型携帯端末上でのWeb検索手法として,特に有効であると考えられる. 本研究においては,あいまいな数字列を入力とする携帯端末向けWeb検索手法を提案し,計算機への実装および評価実験を行い,その結果から本手法の実用面での有効性を確認する.平成27年度は,1人の使用者を対象として,入力数字列とキーワードの対応付け方法の検討を行い,個人のWeb検索履歴を用いた実験により,数字列の持つ曖昧さの排除や画面注視の評価方法等に関して,ある程度の知見が得られた.これを踏まえ,平成28年度においては,引き続き,数字列の持つ曖昧さの排除や画面注視の評価方法等に関して検討を進めつつ,複数人での同時使用が可能なシステムの実現を目指して研究を進めてきた.複数人での使用を考慮すると,他の使用者のWeb検索履歴を利用しつつ,個人に特化したキーワードの対応付けを行うことが有効であると考えられる.そこで,これの実現に向け,Web検索結果のクラスタリングについて検討を行い,評価実験の結果から,ある程度の知見を得ることができた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初は,数字列の持つ曖昧さの排除や画面注視の評価方法等に関して検討を進めつつ,複数人での同時使用が可能なシステムの実現を目指していた.しかしながら,複数人での使用を考慮すると,他の使用者のWeb検索履歴を利用した方が効率的であると考えられたことから,これに向け,Web検索結果のクラスタリングに関する検討を優先的に行った.また,画面注視の評価方法等についても引き続き検討中であり,複数人で同時使用可能なシステムについても,いまだ,構築中である.
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今後の研究の推進方策 |
数字列の持つ曖昧さの排除や画面注視の評価方法等に関して,引き続き,検討を行っていく. また,Web検索履歴の効率的な利用方法も含め,複数人で同時使用可能なシステムの構築を行っていく予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度に引き続き,数字列の持つ曖昧さの排除や画面注視の評価方法等に関して検討を継続中であり,複数人使用に向けたシステムの構築について,その進捗状況が芳しくなかったため.
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次年度使用額の使用計画 |
数字列の持つ曖昧さの排除や画面注視の評価方法等に関して検討を行い,複数人で同時使用可能なシステムの構築を行っていく.
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