インターネットに接続されるパソコンなどの計算資源(ノード)を用いるボランティアコンピューティング(VC)において,ノード間で通信を伴う並列計算を実行可能にするディペンダブルな並列VCの実現方式に関する研究を行った.その実現には,新たな課題となる「計算ジョブを投入するノード群の選択」と「通信相手ノードの離脱への対応」を解決しなければならない.本研究では,VCで不可欠な冗長計算に着目し,これを応用して動的にシステム(計算ノード群)を再構成する方式により,両課題の同時解決を図った.本方式を用いた並列VCのプロトタイプを開発し,ディペンダブルな並列VCが実行可能であることを実証した.
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