本研究の目的は,複雑領域での効率的な電磁波伝搬シミュレーションを実現することである.そのために本研究では,まず,IMLSで生成された形状関数をMTDMに導入した.その結果,MTDMの安定性が向上し,従来と比較して長時間のシミュレーションを可能とした.また,複雑領域の一部に存在する矩形領域にFDTD,その他の領域にMTDMを適用するHybrid法を提案し,MTDMのみを使う場合と比較して最大1.9倍の高速化を実現した.加えて,Hybrid法によって得られたElectric FieldはFDTDとMTDMの結合部分まで含めて滑らかに分布しており,比較的少ない節点数でFDTDよりも高精度であった.
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