顔を識別する能力は、我々の社会生活を支える脳の重要な機能である。この能力は、入力された視覚情報から、髪、眉、眼、鼻、口などの要素を取り出し、その組み合わせとして顔を知覚するプロセスに基づいている。本研究では、これまでの研究成果に基づいて、顔画像の時間的情報コーディングとニューロンの性質(受容野)との関係を調べた。時間的情報コーディングは、下側頭皮質に加えて、第一次視覚野、後部側頭皮質、および嗅周囲皮質においても報告があるため、本研究成果は、腹側視覚経路における情報処理を理解するために重要であると考えられる。
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