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2017 年度 実施状況報告書

聴覚皮質における音の時間的構造情報の抽出機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K00234
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

堀川 順生  豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), シニア研究員 (50114781)

研究分担者 小島 久幸  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (00104539)
杉本 俊二  豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50422811)
細川 浩  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80181501)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード聴覚皮質 / 時間非対称音 / 逆転音 / 光計測 / 微小電極計測 / 条件付け / モルモット
研究実績の概要

微小電極法と光計測法を用いて、時間非対称な自然音(靴音F)とその逆転音(rF)に対するモルモット聴覚皮質の活動を計測した。前々年度と前年度の微小電極法による研究から、一次聴覚皮質(AI)のニューロンのFに対する活動とrFに対する活動の大きさの非対称性を選択性指数s=(F-rF/(F+rF)を用いて算出すると、Fに対する活動が大きい(F>rF)、FとrFに対する活動が同じ(F=rF)、rFに対する活動が大きい(F<rF))の3つのグループに分かれることが分かった。今年度(H29年度)ニューロン数を増やして解析したところ、それぞれの割合は37%、56%、8%(n=79)であった。動物を自然音(F)に条件付けすると、動物はFに対してのみ行動応答し、rFおよびその他の音に対しては行動応答しなくなる。条件付け動物(n=8)でAIニューロン(n=22)のs値を調べると、それぞれの割合は18%、50%、32%であった。すなわち、Fに対する活動のほうが大きいニューロンの割合が減少し、rFに対する活動のほうが大きいニューロンの割合が増加した(p<0.01)。この結果は、光計測で得られた、Fに条件付けするとrFに対する活動が有意に減少するという結果とは逆であった。またこの結果は、Fに条件付けした動物で、Fによく応答するニューロンの割合が減少するという、一見逆に思われる結果となった。この理由については今後検討していく。3分割音に対する活動については現在解析中であるが、rFの分割音に対する結果から、rFに対する活動が弱いニューロンでは、rFの最初の音の弱い部分が後方の音の大きな部分に対する活動を抑制していることが分かった。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

1.平成29年3月に退職し、教員室や研究室や実験室の整理や、引っ越しを行わなければならなかったため、研究に割ける時間が減少した。
2.大学院生や学生が卒業したため、研究の実働パワーが落ちた。
3.別の機関との共同研究を行えるように準備した。

今後の研究の推進方策

琉球大学医学部細川浩准教授と共同研究を行うことができるようになったので、データの不足している部分(コントロール)の追加実験を予定している。追加実験のデータおよび既取得のデータについての解析を進め、逆転音に対する聴覚皮質活動の光計測および微小電極計測についての研究結果をまとめる予定である。また、音の時間間隔の検知における聴覚皮質活動についても検討を進めて行きたい。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者の退職に伴い、研究室や実験室の整理、引っ越しを行ったため、研究に従事する時間が減少したこと、大学院生や学生の卒業で実験に関わる人的パワーが落ちたことにより、動物実験に関わる消耗品(動物、薬品等)が減ったことが理由である。
次年度分の費用は、琉球大学との共同実験で使用する実験動物や薬品類、および旅費に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Salicylate-induced changes of the tonotopy map in the primary auditory cortex of guinea pigs observed by optical recording.2018

    • 著者名/発表者名
      Hosokawa Y, Kubota M, Sugimoto S, Horikawa J
    • 学会等名
      日本生理学会
  • [学会発表] サリチル酸過剰投与によるモルモット一次聴覚皮質の繰り返し音応答変化2018

    • 著者名/発表者名
      細川浩、杉本俊二、堀川順生
    • 学会等名
      日本音響学会聴覚研究会

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公開日: 2018-12-17  

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