パターン認識において認識性能を左右する重要なデータ特徴表現に関して、抽出された特徴量の弁別力を向上させる様々な特徴変換手法を提案した。入力データの内容を効率的に表現する特徴量においては、特徴抽出器やデータ分布の特性に由来する構造的情報が内在している。提案法では、そのような特徴量の本質的構造に基づき、弁別的情報を抽出し強調する。特に、構造としてヒストグラムのボケや事前確率モデル、さらには物理次元や不変性といった観点に着目し、計算量も低コストな手法を構築した。提案した特徴変換法により、特徴表現の高精度化、ひいては認識システムの高性能化を達成した。
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