本研究では,実写アバタとのインタラクション性を高めるために,インタラクションを開始する前の実写アバタの振る舞いに関して研究開発を行った.このようなインタラクション開始前の実写アバタの待ち状態をより自然な状態にしておくことで,ユーザに違和感なく,インタラクションを開始させることを意図して,実写アバタに身体動揺を実装し,少ない実写データから多様な身体動揺を実写アバタに生成させる仕組みを構築した.また,実写アバタにセンサを搭載し,ユーザの接近を探知すると,そちらに着目してインタラクションを開始できるような仕組みを構築した.ユーザの主観評価により,本研究での提案手法が実際の人間により近いと判断された.
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