ロック・ポップス音楽のライブ演奏のインターネット中継を対象に、演奏者と遠隔視聴者間、および遠隔視聴者間の非言語コミュニケーション実現手段として、限定した数種類の身振りの情報を送り合う方法が、有効であると判断できた。 音楽ライブの価値である「一体感」とは何かを明確にするために、評価グリッド法による調査を実施し、身振り情報の共有が一体感の再現に必須であることがわかった。さらに、「一体感」の他、「非日常性」がライブの重要な価値であることも確認できた。 「一体感」と「非日常性」を支援するため、仮想現実と拡張現実を用いたライブ中継システムを試作・評価し、この手法の有効性が確認できた。
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