シースルー型の網膜投影型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)に3次元ディスプレイで用いられる超多眼方式を応用することにより、単眼での3次元表示を実現するとともに、注視点に対応した仮想映像だけを鮮明に提示することも可能とする網膜投影型ヘッドマウント3次元ディスプレイを開発した。提案したHMDは、網膜像のぼけを用いることで水晶体の調節効果の誘導を行い、単眼3次元表示および注視点に対応した仮想映像の提示を行うことができる。試作したHMDは、瞳孔からの距離が113mmから2000mmの範囲の任意の距離に3D映像を提示できる。
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