研究実績の概要 |
ジェスチャ操作型ロボットを用いた身体性の拡張による生活支援を目的として,以下のことを検討した. (1):ジェスチャ操作型カメラ搭載小型ヘリコプタ(UAV)とヘッドマウントディスプレイ(HMD)を組合せ,ARにより情報を重畳した映像(UAV映像)をもとに室内の状況確認と生活家電の制御.(2):地上走行型ロボットと組合せることで,必要な生活用品を搬送することができる生活支援システムの構築 平成27年度では室内における家電機器をユーザが直感的に操作できるシステムを構築した.平成28年度では,触覚デバイスによる触覚の提示により「操作対象に触れている感覚の再現」「操作タイミングのサポート」,全天球映像を用いた没入感のある空間の提示,地上走行型ロボットのジェスチャによる制御の3つのシステムを構築した. 平成29年度は上記の(1),(2)に関して次の事項を検討した. (1):(1a)小型マイコンボード(Raspberry Pi 3)とスマートスピーカ(Google Home),ならびに,各種センサを用いた簡易家電制御と遠隔見守りシステムを構築した.通常のスマートホームの機能に加え,環境センシング,映像による顔認識,感情推定を組み込むことで遠隔からの見守りを支援することが実現できた.(1b)小型ヘリコプタ(AR.Drone 2.0)をネットワーク経由で制御するシステムを構築した.(2):地上走行型ロボットに搬送物を搭載するためのロボットハンド(Dobot Magician)について検討を行った.ロボットハンドとカメラを組み合わせることで対象物を自動でピックアップできるシステムを構築した.
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