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2018 年度 実績報告書

事象の頻度の変化が表現可能な形式言語に基づく医療データ検索技術

研究課題

研究課題/領域番号 15K00297
研究機関群馬大学

研究代表者

高木 理  群馬大学, 社会情報学部, 准教授 (30388011)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード様相論理 / 時系列データ / 頻度 / 検索システム / 医療データ / ナースコール
研究実績の概要

本研究は,元々は2015年度~2017年度の3年間で実施することが計画されていた.実際,本研究の主な目標である,手術や薬剤投与などのイベントあるいは事象の発生頻度の変化を形式的に表現可能な言語と,その言語に基づいて指定された時系列データを抽出する時系列データのデータベースシステムに関しては,2017年度までの研究活動によって,そのプロトタイプの開発は概ね完了していた.しかしながら,プロトタイプシステムの実用性の評価と本研究の一連の成果発表を,十分な時間をかけて,さらには,科研費の予算を用いて実施することを希望していたため,研究期間を1年延長することとした.
2018年度では,まず,第31回回路とシステムワークショップにおいて,本研究成果,特に,頻度言語とその基盤論理である頻度論理に関する研究成果を報告した.報告に際して,頻度言語および頻度言語に基づく問合せ言語を実装した時系列データのデータベースシステム(のプロトタイプシステム)の有用性を評価するために,実際の医療現場におけるナースコールの発生回数に関する時系列データを用いた評価実験を行った.
2018年度の後半では,頻度論理の意味論である時空間区間階層モデルの拡張を行った.より正確に述べると,時空間区間階層モデルをラベルに持つ有限木に基づく意味論の拡張を行った.この意味論の拡張によって,頻度論理の表現力が大幅に強化された.例えば,ナースコールデータを分析する場合,従来の頻度論理ならば,各患者のスケジュールに関する時空間階層上の構造が共通していることが条件として必要だったが,この拡張された頻度論理ならば,各患者に対して個別に時空間区間階層モデルを構築することが出来るようになるため,スケジュールに関する時空間階層上の構造が異なる患者の集まりに対しても事象の発生頻度の変化を表現することが出来るようになった.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 頻度の変化を表現するための論理2018

    • 著者名/発表者名
      高木理
    • 雑誌名

      回路とシステムワークショップ論文集

      巻: 31 ページ: 19-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 多様なデータの連携分析のための頻度論理の拡張2018

    • 著者名/発表者名
      高木理
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告(信学技報)

      巻: 118 ページ: 131-136

  • [学会発表] Towards Privacy Preservation in Data Utilization Based on Patient Information Severity2018

    • 著者名/発表者名
      Osamu Takaki
    • 学会等名
      International Conference on Technology and Social Science 2018 (ICTSS 2018)
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 頻度の変化を表現するための論理2018

    • 著者名/発表者名
      高木理
    • 学会等名
      第31回 回路とシステムワークショップ
  • [学会発表] A proposal on an evaluation method of service quality based on properties of change in frequency2018

    • 著者名/発表者名
      Osamu Takaki
    • 学会等名
      International Conference on Mechanical, Electrical and Medical Intelligent System 2018 (ICMEMIS2018)
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 多様なデータの連携分析のための頻度論理の拡張2018

    • 著者名/発表者名
      高木理
    • 学会等名
      電子情報通信学会システム数理と応用研究会
  • [学会発表] Towards prediction of a wireless LAN device’s location in a large scale network system2018

    • 著者名/発表者名
      Osamu Takaki
    • 学会等名
      International Symposium of Gunma University Medical Innovation (GUMI 2018)
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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