デジタルマップ(Dmap)の解析と実装に関して以下のような成果を得た。まず、周期軌道の豊富さと安定性に関する特徴量を用いた解析法を考案し、典型例を解析し、現象の基本的な分類を行った。次に、簡素な進化計算によって所望のDmapを合成するアルゴリズムを考案した。アルゴリズムの個体はDmapに対応し、個体数は柔軟に変化する。典型的な例題によってアルゴリズムの妥当性を確認した。さらに、Dmapをデジタルスパイキングニューロン(DSN)によって実現する方法を構築した。DSNは2つのシフトレジスタと配線回路で構成され、様々なスパイク列を生成する。FPGAによる簡素な試作回路を構成し、動作を確認した。
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