星形ネットワーク型高次元カオス振動子を表現する拡張ローレンツ方程式を用いて暗号化、送信者認証、および、秘密鍵交換のすべてを行うストリーム暗号システムの実現を目指し、要素アルゴリズムとしての暗号化、認証、鍵交換方法を開発した。ただし、鍵交換には量子通信も利用できる。暗号化に利用される2進疑似乱数列の安全性は、乱数検定の標準手法であるNIST SP800-22およびTestU01 BigCrush統計検定により確認された。今後は、これらのアルゴリズムをハードウェアシステム上に実装して実証実験を行い、量子計算機の実用化にも耐える新しい暗号システムを実現する。
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