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2015 年度 実施状況報告書

人と協調して整頓を行うロボットシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15K00363
研究機関東北学院大学

研究代表者

郷古 学  東北学院大学, 工学部, 教授 (30447560)

研究分担者 金 天海  岩手大学, 工学部, 准教授 (30424815)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード知能ロボット / ヒューマンロボットインタラクション
研究実績の概要

快適な住環境や職場環境の実現には,清掃や整頓が不可欠である.特に,使用した道具を所定の場所に片付ける,いわゆる「整頓」は,その環境における作業者の作業効率を向上させることが知られている.近年「お掃除ロボット」の普及など,清掃の自動化は進められている.一方で整頓は,一般に対象となる物体(道具) やそれらを仕舞う場所が多岐に渡るため,タスクの定型化が困難であり,その自動化は未だ実現していない.そこで本課題では,整頓を物体の認識と搬送という二つのサブタスクに分け,それらをロボットと人間とで分担して行う協調型のシステムの構築を目指す.提案システムの実現により,整頓作業の効率化や習慣化を図ることが期待でき,快適な環境の実現につながる.
本研究の具体的な実施事項は,追加学習可能な物体識別モデルの構築,搬送の動機付けにつながるインタラクションの解明,整頓システムの開発の3つである.
このうち初年度は「追加学習可能な物体識別モデルの構築」主に取り組んだ.具体的には,申請者らがこれまでに提案してきた物体識別モデルを改良することで,追加学習が可能なモデルを構築するというものである.結果として,追加学習を実現する上で必須となる,高速な学習を実現できるアルゴリズムを提案することができた.
また,次年度以降に予定していた実ロボットと人間とのインタラクション実験の予備実験も実施することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度に予定していた物体識別モデルの構想もまとまり、次年度以降に予定していた被験者によるインタラクション実験の予備実験も実施しているため、順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

今後も、予定通りに研究を推進していく。特に研究分担者と連携研究者とのミーティングを密に行い、お互いの研究成果の共有と、議論に時間を割く予定である。

次年度使用額が生じた理由

国際会議等への出席の予定が延期になったため

次年度使用額の使用計画

本年度開催される国際会議への出席に使用する予定である

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] Perceptual organization of objects placed on a table and their level of disorder2016

    • 著者名/発表者名
      Manabu Gouko
    • 雑誌名

      Psychology

      巻: 7 ページ: 709-713

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Fully Automated Learning for Position and Contact Force of Manipulated Object with Wired Flexible Finger Joints2016

    • 著者名/発表者名
      Kanta Watanabe, Shun Nishide, Manabu Gouko
    • 学会等名
      The 29th International Conference on Industrial, Engineering & Other Applications of Applied Intelligent Systems (IEA/AIE 2016)
    • 発表場所
      Aiina (Morioka City)
    • 年月日
      2016-08-02 – 2016-08-04
    • 国際学会
  • [学会発表] テーブル上の文具の配置から知覚される乱雑さ2016

    • 著者名/発表者名
      郷古 学
    • 学会等名
      日本認知心理学会第14回大会
    • 発表場所
      広島大学(広島市)
    • 年月日
      2016-06-18 – 2016-06-19
  • [学会発表] 共感により人に片づけを促すロボットの行動に関する研究2016

    • 著者名/発表者名
      小笠原聡大,郷古 学
    • 学会等名
      ロボティクス・メカトロニクス講演会2016(ROBOMEC2016)
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜市)
    • 年月日
      2016-06-08 – 2016-06-11
  • [学会発表] 実機UAVを用いた強化学習によるホバリングの実現2016

    • 著者名/発表者名
      杉本卓哉,郷古 学
    • 学会等名
      ロボティクス・メカトロニクス講演会2016(ROBOMEC2016)
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜市)
    • 年月日
      2016-06-08 – 2016-06-11
  • [学会発表] 文具が配置されたテーブルから知覚される乱雑さ2016

    • 著者名/発表者名
      郷古 学
    • 学会等名
      ロボティクス・メカトロニクス講演会2016(ROBOMEC2016)
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜市)
    • 年月日
      2016-06-08 – 2016-06-11
  • [学会発表] ロボットの描画運動のための効率的な身体バブリング2015

    • 著者名/発表者名
      渡辺 寛大, 沼倉 彬雄, 西出 俊, 郷古 学, 金 天海
    • 学会等名
      日本ロボット学会 第33回 学術講演会
    • 発表場所
      東京電機大学(東京都)
    • 年月日
      2015-09-03 – 2015-09-05
  • [学会発表] Efficient Body Babbling for Robot's Drawing Motion2015

    • 著者名/発表者名
      Kanta Watanabe, Akio Numakura, Shun Nishide, Manabu Gouko, Chyon Hae Kim
    • 学会等名
      The 2015 IEEE International Conference on Mechatronics and Automation (ICMA 2015)
    • 発表場所
      Harbin (China)
    • 年月日
      2015-08-02 – 2015-08-05
    • 国際学会
  • [学会発表] テーブル上の物体の配置と乱雑さの知覚2015

    • 著者名/発表者名
      郷古 学
    • 学会等名
      日本認知心理学会第13回大会
    • 発表場所
      東京大学(東京都)
    • 年月日
      2015-07-04 – 2015-07-05
  • [学会発表] テーブル上の物体の片付けを人に促すためのロボットの行動2015

    • 著者名/発表者名
      郷古 学, 金 天海
    • 学会等名
      第29回人工知能学会全国大会
    • 発表場所
      はこだて未来大学(函館市)
    • 年月日
      2015-05-30 – 2015-06-01
  • [学会発表] テーブル上の物体を対象とした乱雑さと知覚的体制化2015

    • 著者名/発表者名
      郷古 学
    • 学会等名
      ロボティクス・メカトロニクス講演会2015(ROBOMEC2015)
    • 発表場所
      みやこめっせ(京都市)
    • 年月日
      2015-05-17 – 2015-05-19

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公開日: 2017-01-06  

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