複数ロボットの協調作業における効率的な情報獲得のために注視機能が有効であると考え,ロボットの動作映像を被験者が観察したときの視線を計測し,その特性を検証した.その結果,対象物やロボット間の注視を繰り返すことや,予測に伴う「先読み」による注視の移動があることがわかった. また,協調相手のロボットの動作認識のため,画像処理技術を用いて観察映像から注視点を獲得し,それに基づいて他者ロボットの位置情報を獲得することができた. さらに,複数腕を有する移動ロボットによる自律運搬に向けに,対象物上の注視点から箱状対象物を両腕により把持持ち上げする手法を考案し,実機実験により有効性を示した.
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