本研究では,概念間の潜在的関係の知識を発見・体系化するための基盤技術の開発と,異種の複数のデータに含まれる概念間の潜在的関係を利用して,これらのデータを対応づける応用研究の双方を行った.概念間の潜在的関係とは,文書やデータ上で明示的に示された「AはBの一部である」等の関係とは異なり,文書やデータを総合的に分析して複数の箇所から得られた明示的な関係を結びつけることによって得られる関係である.このような関係を発見するためには,そのためのネットワーク分析技術や文書分析技術が基盤技術として必要であり,また実際のデータに適用するにはそのデータ特有の分析技術が必要となるため,これらの構築を行った.
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