研究課題/領域番号 |
15K00426
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中藤 哲也 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 助教 (20253502)
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研究分担者 |
廣川 佐千男 九州大学, 学内共同利用施設等, 教授 (40126785)
池田 大輔 九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 准教授 (00294992)
山田 泰寛 島根大学, 総合理工学研究科(研究院), 助教 (50529609)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2018-03-31
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キーワード | Infrequent Word / Bibliometrics / Tourism Information / Citation Count / マイナー / 統計書誌学 / 観光情報 / 引用数 |
研究実績の概要 |
マイナーな情報の抽出を評価するために、本年度は次の2つの情報源を分析の対象とした。(1)ブログに書かれた観光情報、(2)論文等の学術情報。 (1)に関してはこれまでの観光情報抽出に関する研究成果として抽出されたデータに含まれる低頻度語に着目し、ブログ中から観光資源の候補として抽出された低頻度語がどのような背景を持っているかの分析を行った。その結果、2種の傾向が存在することが明らかになった。 (2)に関しては、論文を一般的な引用数で評価するのではなく、目的に合うような引用数の計上方法を用いることによる新しい評価尺度の提案を行った。この尺度により、引用数が相対的に低い(マイナーな)論文であっても適切に見つけ出す事が可能であることを明らかにした。また、有用な論文を早期に発見するための手法に関する調査として、引用数変化に関する分析を行い、マイナーな論文が高い評価を受ける過程に関する実例を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
4月からの研究計画に対して課題の採択が10月であったため、研究計画に狂いが生じた。年度内に一定の成果を出すために、一部研究推進の順序を調整した。次年度で調整を完了させ、当初の計画に追いつく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究では、継続して2種類のデータに関しての分析を行う。本年度は半年ほどずれ込んでいる計画書に従って、データの収集、マイナートピックのサンプルの抽出、マイナートピックの性質の明確化を継続して行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究課題の採択連絡が10月であり、4月をスタートとする当初の研究計画に狂いが生じたため、手持ちのデータでの分析を優先した。このため、特にデータ収集に関する研究計画を実施しなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
データ収集用サーバーを次年度に導入し、データ収集に関する研究計画の実施を遂行する予定である。
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