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2016 年度 実施状況報告書

Webからのマイナートピック抽出における信頼性確保に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K00426
研究機関九州大学

研究代表者

中藤 哲也  九州大学, 情報基盤研究開発センター, 助教 (20253502)

研究分担者 廣川 佐千男  九州大学, 情報基盤研究開発センター, 教授 (40126785)
池田 大輔  九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (00294992)
山田 泰寛  島根大学, 総合理工学研究科, 助教 (50529609)
研究期間 (年度) 2015-10-21 – 2018-03-31
キーワードInfrequent Word / Bibliometrics / Tourism Information / Citation Count / マイナー / 計量書誌学 / 観光情報 / 引用数
研究実績の概要

昨年に引き続き、(1)ブログに書かれた観光に関する記事、(2)学術論文情報のWebサイトから得られる学術論文の書誌情報、の低頻度語に関する分析を行った。
(1)昨年度の研究成果を元に、観光ブログにおける語の出現の頻度とその他のWeb情報における語の出現の頻度の差に関する分析を行なった。低頻度語の出現が2種類の状況から成り立つ事が分かった一方で、それらを分離する手法に関しては今のところ未確立であり、今後も分析を継続する。
(2)昨年度、特定の領域からの引用に限定した引用数が論文の選択に有用である事を示している。今年度は、それと一般的な引用数との差を用いて、論文の領域特異性を含めた論文の選択や分析を行うことが可能なシステムを構築した。これにより、マイナーな論文を含めて文献の検索、及び分析が容易に行えるようになった。また、論文の引用関係の可視化において、引用数が高くないものの重要な研究同士を繋ぐ位置にある論文を重要視することで、研究の流れを適切に可視化するシステムを構築した。マイナーな論文の一般に把握されていない価値を示すものとなっている。更に、引用数によらない論文の評価手法を確立する為に、論文の書誌情報のみを用いた分析を行った。論文の書誌情報全体を用いた分析では、掲載誌による影響が高い事を示した。アブストラクトに限定した分析では、論文評価に対する完全な分類は困難である事が分かった一方で、アブストラクトにおける語の出現の傾向から、論文の品質がある程度判断できる事を見出した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

Web上の観光情報に関する分析が少々遅れている一方で、学術情報に関するデータ収集及び分析は順調に進展している。

今後の研究の推進方策

今年度は次の2つの観点を中心に研究を進める。
1)Web上の観光ブログに関する分析については、観光の不満に関する情報を集めたデータを既に入手している。このデータを用いたブログ記事の分析を行い、センチメントの観点から低頻度語の傾向についての分析を行う予定である。
2)学術情報の分析に関しては、書誌情報と複数の指標を合わせた評価手法を確立する。その上で、マイナーでありながら価値の高い論文を見出す為の手掛かりを探求する。

次年度使用額が生じた理由

情報収集用、及び分析用の計算サーバーを導入する予定にしていたが、代表研究者の所属するセンターが保有している計算機で必要な処理が実施可能であることが分かったので、サーバーの購入を取り止めた。

次年度使用額の使用計画

次年度の旅費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 4件)

  • [学会発表] Assessing the Significance of Scholarly Articles using their Attributes2017

    • 著者名/発表者名
      Tetsuya Nakatoh, Sachio Hirokawa, Toshiro Minami, Takeshi Nanri, and Miho Funamori
    • 学会等名
      The 22nd International Symposium on Artificial Life and Robotics (AROB2017)
    • 発表場所
      Beppu, Oita, Japan
    • 年月日
      2017-01-19 – 2017-01-21
    • 国際学会
  • [学会発表] Analysis of the Quality of Academic Papers by the Words in Abstracts2017

    • 著者名/発表者名
      Tetsuya Nakatoh, Kenta Nagatani, Toshiro Minami, Sachio Hirokawa, Takeshi Nanri, and Miho Funamori
    • 学会等名
      The 19th International Conference on Human-Computer Interaction (HCI International 2017)
    • 国際学会
  • [学会発表] A Visual Citation Search Engine2016

    • 著者名/発表者名
      Tetsuya Nakatoh, Hayato Nakanishi, Toshiro Minami, Kensuke Baba, and Sachio Hirokawa
    • 学会等名
      The 18th International Conference on Human-Computer Interaction (HCII2016)
    • 発表場所
      Toronto, Canada
    • 年月日
      2016-07-17 – 2016-07-22
    • 国際学会
  • [学会発表] Bibliometric Search with Focused Citation Ratios2016

    • 著者名/発表者名
      Tetsuya Nakatoh, Hayato Nakanishi, Toshiro Minami, Kensuke Baba, and Sachio Hirokawa
    • 学会等名
      The 7th International Conference on E-Service and Knowledge Management (ESKM 2016)
    • 発表場所
      Kumamoto, Japan
    • 年月日
      2016-07-10 – 2016-07-14
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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