本研究の目的は,糖尿病に関する知識とデータを包括的に記述し,分子レベルの現象と深く関係する知識と,身体を全体として捉える知識を統合すること,そして,これらの異なる視点の知識の関係性を定量的に解析し,視点間の相違点や接点の定量的に計測および評価すること,である.これまでは個別に扱われていた分子レベルに基づく知識と身体全体の視点から捉えた知識を新たに提案したモデルを用いて記述した.さらには,要素の記述の積み重ねによるボトムアップの記述と,全体的な記述から要素の記述へと進むトップダウンの記述の接点としての要素を見出し,その共通対象物を中心とした新たな視点に基づく記述を行なった.
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