過去の研究で取り扱った地理的情報の階層構造的モデルを用い、東南アジア地域大陸部を主な対象とした人口密度の分布及び分析手法についての考察を行った。また、新たな比較対象として、社会的な構成要素としての人材という観点に着目しての定量化の為の基本的分析を、あわせて行った。分析可能な基礎情報の選択という観点から、本研究では高度教育人材、特に博士課程修了者等を対象とし、人口流動の質的要因として捉えることで、従前の物理的階層構造モデルによる人口流動記述に関する基礎的要素としての理解を深めることができた。いわば人口流動に関する「媒質」に相当する要素の確認であり、今後の発展的分析では重要となる。
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