研究課題/領域番号 |
15K00465
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
金 相美 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 准教授 (10401241)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | デジタルデバイド |
研究実績の概要 |
A)プロフェッショナル インタビューの実施 情報格差解消総合計画を進めている韓国の情報化振興院のデジタル格差解消チームのメンバー及び「ICTパラダイム変化と情報格差総合計画樹立のための法案」について研究を行っている韓国ソウル大学の政策研究科のジョンデソン先生、ガチョン大学コンピューター工学部の趙先生に対するインタビューを行った。AI、IoT、4次産業、ロボット、クラウド、ビッグデータに代表される今後の知能情報社会の急激なパラダイム変化における情報格差を是正するための方案が必要であること、ICTを通じた社会統合モデル(Social Inclusion)の開発及び新情報格差解消のための政策が必要であることに言及された。
B)フォーカス・グループ・インタビューを通じて、来年度実施予定の質問紙調査のための準備を行った。 定性調査の結果を踏まえ、研究課題・仮説を設定し、それに応じた構造的調査票を作成する尺度整理及びサンプリングに関する事前準備を行った。 今年度は主に上記二種類のインタビュー調査手法を通じて、時代変化と共にその姿を変えている情報格差の構造的問題について考慮することができ、今後の社会的帰結とそれらを引き起こす社会文化的要因を明らかにする定量調査のための下準備を行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
プロフェッショナル・インタビュー及びフォーカスグループインタビューを通じて情報格差の構造的問題について考慮しつつ、今後の社会的帰結とそれらを引き起こす社会文化的要因を明らかにする定量調査のための下準備を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
④平成29年度⇒(3)定量調査実施及び収集データの分析作業 10歳以上の男女を母集団とし、結果の一般化のためランダム・サンプリングによって抽出された標本に対する定量調査を実施する。研究目的に応じたデータの分析を行い、情報格差の規定要因と社会的帰結及び社会文化的要因の関与に関するモデルを提示する。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビューに対する謝礼を節約したため
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次年度使用額の使用計画 |
今年度引き続きフォーカスグループインタビューを行う予定であり、その際支出予定。
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