本研究は木製品に彫られた記号の並びを対象とする。遺物のデジタルアーカイブに向け、実際の遺物と同程度の大きさの、より明瞭な記号が彫られた模型をSfMで形状測定する実験を行った。彫られた記号を識別するために、形状の局所平均的な表面からの高さの差を用いる方法を試した。言語情報の抽出としては、記号を文字に分類する問題に取り組んだ。未解読文字の解読は正解が不明なために評価が難しい課題であり、手法自体を既知の言語を使って評価する研究手法をとる。そこで既知言語の文字画像から言語情報を抽出する実験を行うために必要なデータの整備を行った。また失われた言語に対する計算機指向の研究を知ってもらうための発表を行った。
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