研究課題
国内において地域SNSプロジェクトがオープンデータ活用などオープンガバメント志向のプロジェクトに移行した地域を中心に、地域情報化プロジェクトのライフサイクルと地域の知識創造のエコシステムの関わりについて調査研究を行った。具体的には(1)ガバナンス論における地域情報化プロジェクトの理論的位置づけの整理・系譜学、(2)先進事例におけるヒト・モノ・カネ・情報リソース活用の中長期的変容とそのベースとなる理論の整理、(3)地域SNS運営者等のオープンガバメントプロジェクト等への移行状況を含む中長期的変化の分析を行った。2017年度は、(2)について筆者らが「特定地域に立脚し、消費者の生活に密着した事業を行い多角化する企業」と定義する「地方豪族企業」がヒト・モノ・カネ・情報のハブとして中長期的な地域の種々のプロジェクトに対して果たす役割に注目し、学会発表や企業との共同研究が進んだ。また(3)についてはオープンガバメントプロジェクトが世界的にも進展していることから、国際比較にも着手することができた。さらに、2005年の地域SNS誕生以来、約12年に渡って毎年1-3月に定点観測してきた悉皆調査の成果をまとめることができたため、2018年度前半に学会発表を行う予定である。研究期間全体の成果についてはまず、ヒト・モノ・カネ・情報リソース活用の中長期的変容に重点を置いた本研究の全体像となる内容を2018年度中に書籍化する予定である。また、上記「地方豪族企業」についても2018年度中に書籍化を進める予定である。
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アジ研ワールド・トレンド
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都市とガバナンス
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