研究課題/領域番号 |
15K00483
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
村井 礼 山口大学, 国際総合科学部, 准教授 (30279111)
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研究分担者 |
八重樫 理人 香川大学, 工学部, 准教授 (30410848)
林 敏浩 香川大学, 総合情報センター, 教授 (90264142)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 学習者支援 / e-Learning / 理解度判別 / 知財教育 / ニューラルネットワーク / 知識処理 |
研究実績の概要 |
研究代表者らは、空所補充型クイズアプリによる学生の理解度タイプの判別機構の開発を行っている。一般的な法律学習では、基本書(条文集や逐条解説書など)を用いて定義、趣旨、論証、および判例等の重要なキーワードを確認する。キーワードは専門家達によって慎重に選ばれたものであるから、正しく使用することで解釈に疑義が生じることを防ぐためである。また、条文等の理解が十分でないと、一部のキーワードを落とすこともある。キーワードを忠実に用いる訓練は初期段階における法律学習の特徴であると言える。本研究の目的は、キーワードの定着に着目した個別指導が可能な空所補充型クイズアプリを開発し、知財教育における重要キーワードの暗記支援を図ることである。 平成29年度は学生の理解度に応じた指導ノウハウのルール化と暗記支援の3段階のフェーズについて、(1)キーワード別間違い履歴に基づく理解度タイプ判別機構、(2)理解度タイプ別指導ノウハウのルール化および指導案の決定支援(ルールベース推論)機構、(3)理解度タイプと指導ルールに基づく暗記支援機構を開発し、システムの機能評価を実施した。この評価実験は、e-Learning授業の受講者を対象とした。さらに、研究代表者らが過去の研究で得られた成果を応用し、自己組織化マップによる学習者の理解度の自動分類にも挑戦した。 これら研究成果の一部を学会で口頭発表するとともに学術論文で誌上発表した。
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