研究課題/領域番号 |
15K00524
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
矢吹 哲夫 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (50275484)
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研究分担者 |
金子 正美 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (00347767)
工藤 岳 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (30221930)
星野 仏方 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (80438366)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | regime shift / 光合成 / entropy / 数理モデル |
研究実績の概要 |
日本物理学会の9月の秋季大会で1つ、3月の年次大会で2つ、全部で3つの口頭発表をした。9月の秋季大会での発表は研究代表者の矢吹の単独成果発表であり、3月の年次大会での2つの発表の一つは研究分担者の工藤との共同発表である。 この共同発表では、研究分担者の工藤の研究成果である大雪山での継続的なササの刈取り実験後の貴重な高山植生の回復という事実に照らしたモデル解析の複数のアプローチの可能性について報告した。今後、具体的なアプローチを絞ってより現実的な生態系管理のための指針となる提言に結び付けたいと考えている。 また、8月には酪農大で、研究協力者になって貰った神戸大教授の田中成典氏、蛯名邦禎氏、北大の原登志彦氏を招いて研究セミナーを開催した。3月には、研究協力者になって貰った二人の教授の所属する神戸大での公開セミナーを本科研費研究と合同企画し、参加してくれた神戸大の複数の研究者にこの時点での本研究の到達概要を紹介し、有用な助言を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
やや遅れているとした理由は、本研究の最終的な成果の実を挙げるためには基軸となる光合成に関わる幅広い解析が重要であることが分かり、申請時の研究展開のタイムテーブルを少し変更して、研究一年目は光合成に関するマクロ、メソ、ミクロの3つの空間スケールでの研究基礎の構築を最優先として取り組んできたことによる。2年目は、この3つのスケール各々での成果の結実(論文発表)に繋げる予定である。 同時に、理論構築、解析と並行して定期的なフィールド測定調査も行ない、今後の研究展開の基盤の確立に時間とエネルギーの投資を行った。
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今後の研究の推進方策 |
2年目である今年度のまずはじめに取り組む課題は、1年目に取り組んできた理論解析の成果として学会発表(物理学会)したものを数本の論文として国際専門雑誌に投稿、掲載することである。また、その成果も踏まえて、研究分担者(3名)、研究協力者(5名)の協力を得て、今年度内に本学を会場として、公開シンポジウムを開催する予定である。更に理論解析、モデル解析を深めて幅広く完成度の高い理論の提起を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品等が予定より安く購入できたこと及び予定していた海外研究協力者との打ち合わせの海外でのセミナーが次年度に延期となったため。
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次年度使用額の使用計画 |
繰り越し予算の活用計画。 約45万円~50万円、海外研究協力者との海外セミナーの渡航費(米国)
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