研究課題
基盤研究(C)
福島第一原子力発電所事故により放射能汚染された福島県の大半は山林。杉や檜の常緑樹が植林されている。事故時に降下した放射性物質の常緑樹の葉に付着した。常緑樹の葉のサイクルは2-3年である。現在、放射能汚染された葉は枯れ葉となり、地面に落下している。放射性物質は地面に浸透することなく、山林の表層に停留している。落下葉がバクテリア分解され山林土壌と同化するのはさらに先。本研究では、飯舘村南部の高放射線量地域で、今後20年から30年にわたる放射性物質の樹木への移行を系統的に測定し科学知見を得る目的で、3年の研究期間で測定手法を確立し、得た知識を住民と共通認識し、住民の安心・安全に貢献する。
Nuclear Physics