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2018 年度 研究成果報告書

亜急性・慢性ネオニコチノイド中毒の診断法の開発と病態発生機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 15K00559
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 放射線・化学物質影響科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

平 久美子  東京女子医科大学, 医学部, 非常勤講師 (10163148)

研究分担者 池中 良徳  北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (40543509)
中山 翔太  北海道大学, 獣医学研究院, 助教 (90647629)
研究協力者 小森 万希子  
藤岡 一俊  
川上 智規  
有薗 幸司  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードネオニコチノイド / 殺虫剤 / 慢性腎臓病 / バイオマーカー / 尿 / 記憶障害 / 代謝物
研究成果の概要

ウサギにネオニコチノイド7種を投与し12-48時間後の尿を採取し、LC-TOF/MSと代謝物のスクリーニングソフトMetabolite Pilotを用い網羅的解析を行い、主要代謝物を見出し市販されてないものについて構造解析と有機合成を行った。
LC-ESI/MS/MSを用いた高感度分析法により親化合物7種、内部標準物質7種 に加え代謝産物20種の定量が、尿など液体試料と、組織や全血などマトリクスの多い試料で可能となった。
この方法を用い、フィールドレベルで随時尿を収集し分析したところ、親化合物とともに、脱メチルアセタミ プリド、脱メチルニテンピラム、水酸化イミダクロプリドが定量検出された。

自由記述の分野

環境医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年のネオニコチノイド系殺虫剤の使用増加に伴い、食品や飲料、空気を介したネオニコチノイド系殺虫剤の慢性環境暴露による健康影響、例えば発達障害、記憶障害、振戦、辺縁性脳炎、慢性腎臓病、不整脈、免疫不全、不妊、不育、肥満、乳がんへの懸念が高まっている。
暴露の指標としての、ネオニコチノイドの代謝物を抽出し、標準物質を合成し、定量できるようにしたことで、フィールドレベルで、随時尿を用いたネオニコチノイド系殺虫剤7種の暴露評価が可能となった。
さらにネオニコチノイド系殺虫剤の全血や組織での定量法も確立することができたので、今後、ネオニコチノイド系殺虫剤の薬物動態や病態生理の研究への貢献が期待できる。

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公開日: 2020-03-30  

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