瀬戸内海流域圏の森林域から瀬戸内海に流入する窒素負荷量を見積もるために必要となる流量について、瀬戸内海流域圏の森林域で実測した人為的汚染の影響のない渓流水中窒素濃度と、ICHARMのIFASで構築した分布型流出モデルにより比流出水量から森林域の窒素比流出負荷量を求め、瀬戸内海流域圏の森林域からの窒素流出負荷量を推定した。 窒素比流出負荷量は、関係各県ごとに大きく異なり、2013年と2014年の2年間平均で5.8 kg/ha/yearとなった。この結果に比べて環境省の窒素原単位の6.9 kg/ha/yearは1.1倍と大きく、原単位法による窒素比流出負荷量はやや過大であることが示された。
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