研究成果の概要 |
放射性物質除去を目的として、ストロンチウム(Sr)吸着能に優れるハイドロキシアパタイト(HA)及びセシウム(Cs)吸着に優れるゼオライトの複合化を目指し、HA/ゼオライトの多孔体及び薄膜の作製を試み、その吸着能評価を行った。多孔体作製にゲル化凍結法を用い、各条件における気孔率、Cs, Srの吸着評価を行った。その結果、Cs及びSr(1mmol/L)中の吸着量については、最大でそれぞれ15%と8%を示した。複合薄膜の作製においては、ゼオライトの一種であるナトロライトとHA膜とをパターン状に形成し、Cs及びSr(0.1mmol/L)中の吸着量を測定し、Csで60%、Srで20%の吸着が認められた。
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