熱または光などの外部刺激により自己修復機能を有する植物油ベース材料の開発を目的とし、研究を行った。まず、新規なフラン骨格を有する植物油誘導体とビスマレイミドから熱刺激による可逆応答性を示す植物油ベースネットワークポリマーを開発した。なお、植物油誘導体とビスマレイミドの組み合わせを変えることで、機械的特性に顕著な差が現れることがわかった。また、人為的に傷をつけたネットワークポリマーの塗膜に対し、加熱すると傷は修復されることが明らかとなった。 ま た、アントラセン骨格を有する植物油誘導体は光照射によりネットワークポリマーを形成し、220℃の加熱に伴い、容易に解体することがわかった。
|