新築直後と入居後3か月の室内空気調査と居住する人の健康調査、実験棟居室で健康なボランティアによる約2時間の実証実験を行うことでヒトの五感による室内空気環境の評価方法の確立を試行した。具体的には空気環境の違いによる主観的なデータ(アンケートによる症状、臭気など)に加えて、客観的データ(脳波、心拍変動、唾液アミラーゼ、課題遂行等)をとり統計解析を行った。現在までのところ、感受性の高い群においては数値化された臭気と症状に関連があることがわかっており、臭気を室内空気の評価方法の一つとすることの可能性が見えてきた。さらに臭気と脳波、心拍変動、課題遂行について感受性の高い群での検証をしていく予定である。
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