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2016 年度 実施状況報告書

ばい煙発生施設常設用PM2.5排出濃度モニタリングシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K00618
研究機関地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所(環境研究部、食の安全研究部及び水

研究代表者

和田 匡司  地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所(環境研究部、食の安全研究部及び水, その他部局等, 研究員 (00413766)

研究分担者 川除 佳和  石川工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (90552547)
高井 俊和  石川工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (00759433)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード大気環境 / PM2.5 / 固定発生源
研究実績の概要

ばい煙発生施設常設型PM2.5排出濃度モニタリングシステムを構築することを目的に、①煙道内常設型バーチャルインパクタ本体の作成、②自動吸引流量最適化システムによる測定誤差の抑制、③連続測定のための配管内粒子ロス対策、④煙道内排出濃度モニタリング環境の整備、⑤実プラントでの運転試験の項目について取り組み完成を目指す。
本年度は、②自動吸引流量最適化システムによる測定誤差の抑制、③連続測定のための配管内粒子ロス対策に取り組んだ。③連続測定のための配管内粒子ロス対策:バーチャルインパクタ本体内で分級粒子を捕集せずにエアロゾルのまま煙道外に取り出すためには、粒子捕集部までの配管の距離が長くなる。今年度は接続管内のロスを測定し、20%以上のロスを確認した。来年度に向け課題は抽出できたので、壁面へのロスを20%以下の範囲内に抑えるため温度管理や編流等の対策を講じる予定。④煙道内排出濃度モニタリング環境の整備:実用を想定して、遠隔でモニタリングできる環境づくりをするため、デモ機を作成し、簡易プログラムによる無線通信により信号の入出力、作動確認をした。基本となる仕組みを構築できたので、来年度に測定で得られるPM2.5排出濃度、装置の稼働状況(吸引流量やノズル径など)、自動吸引流量管理で入力データとして用いる煙道内状況(圧力、流速、温度、ガス組成など)のデータ入出力を目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度当初は、代表者の転職により、まずはじめに研究体制の再構築、実験装置の移転に主に取り組む必要があった。代表者の前職場の教員2名を分担者に追加し、研究再開を計ることができた。課題取り組みに支障の出ないよう、作業を分担しつつ前職場で継続試験できる体制を整えることができた。一方で装置移転に伴い移転作業や整備に時間を要したため、目標にはやや到達することができなかった。移転作業は完了し、研究体制が整備されたので来年度にペースアップが見込まれる。

今後の研究の推進方策

引き続き、新体制の下で業務を分担し、来年度はじめから②自動吸引流量最適化システムによる測定誤差の抑制、③連続測定のための配管内粒子ロス対策の未達成課題に取り組む。その後、実稼動のプラントでの運転試験を行い、導入効果及び信頼性の検討及び実用性の証明をする。また、測定はISO13271(JIS Z 7152)に沿った測定方法のものと並行して行い、本システム導入による効果について評価検討する。更に、現場での問題点や改善すべき点の調査を行うとともに、プラントの種類による影響(排ガス種類・ダスト濃度など)を検討する。以上の手順で、ばい煙発生施設常設用PM2.5排出濃度モニタリングシステムの完成を目指す。

次年度使用額が生じた理由

今年度当初は、代表者の転職により、研究体制の再構築、実験装置の移転に主に取り組む必要があり、研究の進捗に遅れが生じているため。

次年度使用額の使用計画

次年度の消耗品費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] バーチャルインパクター法による固定発生源からのPM2.5/PM10質量濃度計測2017

    • 著者名/発表者名
      神谷 秀博、塚田 まゆみ、W. W. Szymanski、並木 則和、和田 匡司、笹辺 修司、伊藤 卓也、白井 忠
    • 雑誌名

      粉体工学会誌

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • 査読あり

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公開日: 2018-01-16  

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