本研究では、衛星データなどによる広域的な評価とオンサイトの詳細な現地調査の中間的なレベルの森林調査を多地点で行うことで、両調査を補完する方法を検討し、生物多様性オフセットおよび自然環境保全に関する環境政策に適用可能な総合評価方法を検討することを目的とした。具体的には、名古屋市内全域の森林を対象に網羅的かつ相対的に簡易な現地調査を行い、生物多様性・生態系サービスに関する基礎データを収集し、森林間の同等性、代替性を評価する手法を検討した。また、これらで得られた結果を用いつつ、近隣地などの広域の生態系サービス評価に適用可能な簡易な評価方法を検討した。この際、過去の森林状況を踏まえた分析を行った。
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