研究実績の概要 |
薩南諸島の外来種として、国内外来種であるウスカワマイマイ属の各種の変異をミトコンドリアDNAの解析により分析した。その結果、本種群は、現在記載されている亜種(ウスカワマイマイ、オオスミウスカワマイマイ、キカイウスカワマイマイ、オキナワウスカワマイマイ)は、亜種として成り立たないことがわかり、国内外来種としての異動も頻繁なため、遺伝的にグループ分けすることも困難だとわかった。国外外来種として、アフリカマイマイの生息現況調査を世界遺産候補地でもある奄美大島で行った。アフリカマイマイの移動能力を電波発信機を使って半年間追跡した成果を中心に発表した。 成果発表は、著書が1冊、査読付き論文が3本、査読無し論文が9本、国際学会発表が1回、国内学会発表が7回、シンポジウムの開催が1回、であった。査読付き論文は下記の通り。 片野田裕亮・中島貴幸・市川志野・冨山清升. 2016. 大隅諸島における汽水及び淡水産貝類の生物地理. 日本生物地理学会会報, 71. 41-51. 市川志野・中島貴幸・片野田裕亮・冨山清升・山本温彦・鈴木英治. 2016. トカラ列島口之島の陸産貝類相の構成と環境との関係. 日本生物地理学会会報 71. 53-68. Harumi Ohtaki, Kiyonori Tomiyama, Eiko Maki, Maya Takeuchi, Tatsujiro Suzuka & Saki Fukudome 2016. Mating behavior of the dioecious snail Cerithidea rhizophorarum .Adams,1855 ( Gastropoda; Potamididae) in the tidal flat of a mangrove forest. Biogeography 18.
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