太陽光による光生物学的水素生産を実施する場所として農業と競合しない海洋面の利用が考えられる。本研究は、シアノバクテリアと紅色光合成細菌を利用して光生物学的に水素を海面上で生産することを最終目標として、そのシステム開発の基盤となる技術開発を行うことを目的とした。水素低透過性プラスチックを用いてバッグを作成し、内部にシアノバクテリアや紅色光合成細菌を入れて水素が蓄積することを実証した。また、シアノバクテリアのヘテロシスト形成頻度改変株、紅色光合成細菌の取り込み型ヒドロゲナーゼHupの破壊株など水素生産性が向上した改良株を作成した。
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