本研究では、飲食店や食品加工の厨房施設において、産業廃棄物として処理・処分されてきたグリストラップ内の油脂排水をオゾンマイクロバブルで生物分解し易い物質に分解させ、それを省エネ型嫌気好気法によってメタンエネルギーへと再資源化するシステムを提案した。省エネ型嫌気好気法の室内連続実験を行った結果、処理水質は原水の高負荷での濃度変動にも関わらず低濃度で安定した水質を維持することができたが、冬期の処理水温の低下は処理水質に著しい影響を及ぼすことが確認された。また、メタンガスの回収性能については、比較的高負荷時で80%程度の実用利用可能な高いメタン分圧を維持することができた。
|