学校教育においてプロジェクターの導入やスクリーンサイズの拡大が進んでいる.教育現場のスクリーンに投影された教材は,最前列に座った場合,ぼやけて読みづらく,後列に座ると文字が小さく潰れてしまい表示された内容を読み取れない状況が起きている.そこで,文字表示の可読性を視距離で評価する方法を検討した.錯視,視力,視距離,表示装置の解像度に焦点を当て実験を行った.その結果,視力,視距離,表示装置の解像度における関連性が示唆された.また,低解像度でも視力値の指標であるランドルト環の隙間を区別することが可能であり,文字読み取りにはランドルト環の隙間を越えるストローク間の画素数が必要であることも判明した.
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